先週まですごく暑かったイギリスも9月に入って急に涼しくなった。
庭の奥のデッドスペースに紫の花が咲いた。
お隣さんから種が飛んできたのだろう。
通名バタフライブッシュという植物。
バタフライブッシュと言うだけあって蝶に大人気。
そしてこの蝶は、ペインテッドレイディ という蝶で、4月頃、アフリカを出発して地中海を渡りスペイン、フランス、そしてドーバー海峡を越えて、夏にイギリスにやってくる、渡り鳥ならぬ、渡り蝶。
いま、うちの庭には渡り蝶御一行様がお着きになったのか、蝶がひらひら飛び交っている。紫の花に長い間じっととまって甘い蜜をすっている。水分補給なのか洗濯物にも留まってる。
長旅お疲れ様。
写真を撮ろうと静かに近くにいって身動きせずにシャッターチャンスを待っていると、蝶がふぉざりんの肩にとまった。
蚊にやハエにとまられると嫌な気分になるが、蝶にとまられると、なんだかスペシャルな気分になる。
「君にとって私は花なの?」
とか。
今年はやけに多いな。蝶。とおもっていたら、なんと今年は十年に一回のプリンテッドレイディの大量発生の年のようだ。
ペインテッドレイディに混じって、紋白蝶も。
暇なので、
数えてみたら15匹以上いた。
そして、この植物のホントの名前を調べてみた。ライラックかなと思ってたけど違ってた。
ブッドレア というらしい。
なんかぶっ飛んだ名前。
日本名は フジウツギ属
イギリスではよく見る植物。線路の脇とかで野生化している。生命力が強く放っておくと凄いことになる。現にとなりの家のそれはもう凄いことになってる。
蝶がいなくなったら少しカットしようかな。また来年新しいブランチが伸びてくるさ。
壮絶な旅だったのだろう。羽がボロボロの蝶を発見。
ホントにお疲れ様。暫しの休息。
アフリカが出発だと言うことは、タマゴがアフリカにあるってことで、ちゅうことはまた来た道帰るってこと。また過酷なジャーニーにでるのだ。
凄い蝶だ。
見た目エレガントで美しく、弱々しくも見える。
が、その強靭さといったらどうだ。とてつもなくタフいやつ。
あやかりたい。