こんにちは。
文学レシピの時間です。
先日、冒険の散歩道で見つけたお宝のスローベリー。
スローベリーは、スモモなの。
すももももももすろーももものうち
お酒のスロージンのスロー。
スピノスモモって言うらしい。カワイイ名前。アイスクリームとか有りそう。
さて、そのスローベリー、その他のお宝、ブラックベリーとリンゴと一緒にジャムみたいな、レリッシュを作った。
文学の、文学のための、文学からのレシピだから。
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♪ウオンチュ〜おれのォ〜〜〜……♫
彼との待ち合わせの場所、レトロな80年代風カフェバーのBGMはそんな曲が流れていた。
カウンターの椅子がやけに高い。
「なんでこんなに椅子が高いのかしら。座れやしないわ」
やっとの思いで、その座り心地の悪い高い椅子に座ると、景色が一変した。カウンター越しに見える見たこともない数々のお酒の瓶。バーテンダーが忙しそうにシェイカーをシャカシャカと振っている。
私と同じく彼氏を待っているのだと思われる、カウンターの端で一人で座っているソバージュワンレングスの女の人は、髪をかきあげざまに細長いタバコを口にした。
私もあんなふうに大人の女に見えてるかしら。真似をして髪をかきあげてみた。
「おまたせっ」
肩にセーターを掛けて、あなたはやってきた。
えっ、まさかのプロデューサー巻き?!
渋い。
渋いったらないわ。
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そうなの。そうなよー。
スローはちょっぴり渋いのよー。ちょっと背伸びした大人の味。
少量のジャムとかピューレは簡単、ただ砂糖で煮ればいい。2、3日で食べきるので、保存方法なんか考えなくていい。
丸いのがスローベリー。
いつもなら全部一緒にぶっ込んで煮るが、ハンドフルな量のスロー&ブラックベリーを先に少量の水で煮る。
クローブを1つ入れると香りが良い。
スローの皮が破けて柔らかくなったら。ザルで実を潰すように濾す。ザルに残ったスローにはまだ果肉が残っているので、もう一度少量の水で煮て、また濾す。
リンゴ小さめ2個は皮を剥いて粗く切り、さっき濾したスロージュースにぶち込みグツグツ煮る。
お砂糖大さじ2~3をいれ、リンゴの形がなくなるまで煮て、水分がなくなったら出来上がり。
イ〜ジ〜。
セイボリーにもスイーツにもどちらにもいける。ポークのレリッシュとしてもいい。
ちょうど、クランペッツがあったので、チーズ&スロージャムをのっけた。
うまい。たまらない。チーズのセイボリー感と甘みのハーモニー好きだ。スローベリーのちょっと渋みのある後味がチーズに合う。
ああ、ダイエット中なのに、この誘惑、勝てるわけないじゃない。スロージャム。
「スローなジャムにしてくれ」
♫ウオンチュ〜〜〜〜
*ブギだから。元ネタ、ブギよ。*