暇の向こう側 ~暇つぶしてミラクル~

暇つぶしに野原を散歩してたら馬に出会いそれ以降多忙。野草食ったり木の実食べたりイギリス生活お馬さんと一緒。

文学レシピ#5「スローなジャムにしてくれ」

こんにちは。

文学レシピの時間です。

 

先日、冒険の散歩道で見つけたお宝のスローベリー。

 


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スローベリーは、スモモなの。

すももももももすろーももものうち

お酒のスロージンのスロー。

スピノスモモって言うらしい。カワイイ名前。アイスクリームとか有りそう。

 

さて、そのスローベリー、その他のお宝、ブラックベリーとリンゴと一緒にジャムみたいな、レリッシュを作った。

 

文学の、文学のための、文学からのレシピだから。

 

 

******

 

♪ウオンチュ〜おれのォ〜〜〜……♫

彼との待ち合わせの場所、レトロな80年代風カフェバーのBGMはそんな曲が流れていた。

 

カウンターの椅子がやけに高い。

「なんでこんなに椅子が高いのかしら。座れやしないわ」

やっとの思いで、その座り心地の悪い高い椅子に座ると、景色が一変した。カウンター越しに見える見たこともない数々のお酒の瓶。バーテンダーが忙しそうにシェイカーをシャカシャカと振っている。

私と同じく彼氏を待っているのだと思われる、カウンターの端で一人で座っているソバージュワンレングスの女の人は、髪をかきあげざまに細長いタバコを口にした。

私もあんなふうに大人の女に見えてるかしら。真似をして髪をかきあげてみた。

 

「おまたせっ」

肩にセーターを掛けて、あなたはやってきた。

 

えっ、まさかのプロデューサー巻き?!

 

渋い。

渋いったらないわ。

 

 

*****

 

 

 

 

そうなの。そうなよー。

スローはちょっぴり渋いのよー。ちょっと背伸びした大人の味。

 

 

 少量のジャムとかピューレは簡単、ただ砂糖で煮ればいい。2、3日で食べきるので、保存方法なんか考えなくていい。

 

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丸いのがスローベリー。

 

いつもなら全部一緒にぶっ込んで煮るが、ハンドフルな量のスロー&ブラックベリーを先に少量の水で煮る。

クローブを1つ入れると香りが良い。

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スローの皮が破けて柔らかくなったら。ザルで実を潰すように濾す。ザルに残ったスローにはまだ果肉が残っているので、もう一度少量の水で煮て、また濾す。

 

リンゴ小さめ2個は皮を剥いて粗く切り、さっき濾したスロージュースにぶち込みグツグツ煮る。

 

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お砂糖大さじ2~3をいれ、リンゴの形がなくなるまで煮て、水分がなくなったら出来上がり。

イ〜ジ〜。

 

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セイボリーにもスイーツにもどちらにもいける。ポークのレリッシュとしてもいい。

 

ちょうど、クランペッツがあったので、チーズ&スロージャムをのっけた。


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うまい。たまらない。チーズのセイボリー感と甘みのハーモニー好きだ。スローベリーのちょっと渋みのある後味がチーズに合う。

 

 

ああ、ダイエット中なのに、この誘惑、勝てるわけないじゃない。スロージャム。

 

 

 

「スローなジャムにしてくれ」

 

 

♫ウオンチュ〜〜〜〜

 

 

 

 

 

*ブギだから。元ネタ、ブギよ。*

 

 

 

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