その日、ベジの人が出張でいないので、肉々しい料理を作りたいと思った。
最近買ったフィスラー圧力鍋でビーフシチューを作ろうじゃないか。
野菜スープもいいけれど、フィスラーくんがきらきら輝いて、シューッと鼻息も荒く本領を発揮するのはやっぱりお肉料理だと思うの。
玉ねぎをしんなりいためてから、そのキラキラとしたボディにお肉をいれてあげるわ。そしてニンジン、マッシュルームもね。
その時、悲劇は起こったのだ。
お鍋ラック置いてあったフィスラーの蓋を取ろうとした時、その蓋が滑り落ちた。
拾い上げると、
あ”あ"あ“ぁーーーーーーー!!
うそっ、なんと、なんと、蓋のハンドルの先の方が折れてるーーーー。(T_T)
マジか。まだ5、6回しか使ってないのに、うわ、どうしよう。泣く。
それに今ビーフシチュー作っている真っ最中。
ビーフシチュー、鍋の蓋、ハンドル折れた。結構高価。あたふたっあたふたっ。蓋だけに。
ちょっとしたパニックに陥ってしまった。こっちでよくある「オーマイガー、オーマイガー」連発みたいな。
鍋を変えるべきか?キラキラの鍋の中で安いサイコロ肉たちは色よく焦げ目がついてきた。どうしよう。こんな煮込み用の安い肉、フィスラーで調理しないと柔らかくならいのは百も承知。
硬いお肉は厭よ、厭だわ。ねえ、お母さん。
小津映画の台詞でありそうだ。
よし、このままフィスラーで調理続行。圧力バルブは大丈夫そうだし。多分。
水を入れ、OXOのビーフストックを一個ポトリと放り込む。
声出しアンド指差し点検 (駅員さんみたいなやつ)
フィスラーくんの蓋、まわしてカチッ。ロック、よーし。
ミドリ色よーし、
マキシマム強火よーし。
ハンドルが折れて悲しんでいる間もなく、フィスラーくんから蒸気が出てきて、バルブが黄色からみどり色へと上がる。
弱火! よーし。
20分タイマー よーし。
ハンドルは折れたけど、ビーフシチューを作るという心は折れない。
圧がかかっている間に ダンプリングを作る。これってイギリスって感じよね。ダンプリング。
まあ、簡単に言えば、甘くないセイボリースコーン。ご飯のかわり。
バター、小麦粉、BP、塩、砂糖、ミックスドハーブ、ハーブいろいろ、ミルク。分量テキトーでも、BP(ベーキングパウダー)いれたら大概膨らむ。
20分が過ぎた。圧力鍋で調理っていつも緊張する。だから声出して点検。
火を消す。よーし
絶対開けない。よーし。
自然冷却。よーし
自然冷却している間に、ダンプリングを丸めてオーブンで焼く。
ル・クルーゼだと、そのまま鍋にダンプリングを入れて、鍋ごとオーブンに入れるけど、今日はフィスラーくんなので別で焼いた。
完全にフィスラーくんの圧力表示が下がっているのを確認。
圧力表示さがってる。よーし。
開けてよーし。
カチッ。
蓋を開ける。緊張する瞬間。爆発するんじゃないかと...古い人間あるある。
味付けは、ケチャップ、HPソース、醤油、塩コショウ。赤ワインがあればいれたらいい。
そして、味の決めては、赤ワインじゃなくて、グレイビーソースの素。(庶民派)
ホントは教えたくないんだけど、ここだけの秘密ね。(^_-) デミグラスソースなんてなくてもおいしいビーフシチューは作れるんだよ。このグレイビーソースの素で。適度にとろみもつく。
それでもやたらとデミデミとうざいんだよなー。ったく、デミグラスソースとメロンパン信者よくわからん。……ただのぼやきっす。
あーあ、こんなこと書くから日に日にアクセス数が下がるんだよな。まあ、いーや。
出来た。
ビーフシチューwithダンプリング。クリームでおしゃれに。
「肉どこ?」
ってゆーツッコミやめて。沈んでるの。沈んでるんだから。大っきーお肉が!
うまーーーい。お肉柔らかいー。安い肉なのにー。
マジ、美味いのと、鍋の蓋のハンドルが折れたのとで
もう、泣きそう。(T_T)
今日の子馬たち
ドッティ(左)とカーリー(右、ラヴハートの子馬)
あ〜〜和む。(*´∀`) 和み過ぎて…泣く。うるうる( ;∀;)
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