ベジの人が
久々に出張で留守なので、
今日は天ぷらよーー。
娘ちゃんとわくわく、キャピキャピ。
天ぷらの写真取るのも忘れてたらふく食った。
で、
重大なことを思い出したのだ。
我が家には今、天かすがないっ!
大問題。
この前なんか、天かすが無くなったが為に、その代わりとして、フィッシュ&チップスフレーバーのポテチをたこ焼きに入れたりした。それはそれで美味かったのだけど。
とにかく、天かすが切れたのである。
いつもなら今の季節、和の食料品をスーツケースに詰め込んで日本から帰って来たところで、うちのパントリーは日本食材の宝庫っ!
なんだけど、
如何せん、今年はコロナで日本に帰れなかった。数ある和の食材の中でも、天かすは重要。天かすは、天かすは、
マストアイテムなのよ〜。
カスなのに。。。。
*****
超久々の文学レシピ。
~~天かす劇場~~~
天ぷら製造所にて。
「おい、カス。おまえだよおまえ。何やってんだよー。ジャマなんだよー。どけよー。焦げるじゃねーか。おまえなんかどうせおれたちからでたカスじゃねーか、あー?」
と天ぷらたちに罵られる毎日だが、黙々と仕事に励む天かす。
そんな天かすをいつも影から見ている女がいた。この製造所の社長の一人娘のA子だ。
「あんな事言われて黙ってるの?意気地がないのね。でもあたし知っているのよ。あなたわりと人気者なんだってね。たこ焼き、お好み焼きだって、うどんにそば、最近ではおにぎりにだって入れるみたいじゃない?みんなあなたを必要としているの知っているのよ。あなたがいなきゃだめなのよ。…あたしだって…」
いつも強気のA子の頬がぽっと紅くなったが、
「...いや、自分は、カスですから」
そう言ってA子に背を向け、黙々と仕事をする天かすであった。
*****
みたいな。
かっけー、天かす。よっ、ニッポンいち。
そんなかっけー天かすを天ぷらのあまり油で作る。
小麦粉、大さじ2くらい
水、大さじ2、3くらい
お酢、ちゃっちゃと。
わりとしゃばしゃばな感じ。
油の中にパシャパシャと落としてあげる。
出来たどーーー。
お酢を入れるとカリッとあがる。
せっかくなので、天かす菜っ葉おにぎり作った。
菜っ葉類は庭の人参の残党とステインギーネトルの新芽とチャイブ。
ほぼほぼ雑草。きれいに洗ってみじん切り。
鰹節、手作りスロー梅干し、だし醤油、ご飯、天かす。
全部混ぜ混ぜしておにぎりに。
海苔を巻いて、
出来たどーーー。
フツーに美味い。
決して目立たず、どこまでも謙虚で、カスとよばれようが、ひがむことなく、東に天ぷらうどん食いてーなーと、素うどんを食べながらぼやくおっさんがいれば、天かす、セルフですから。と差し出す。西にたこ焼きを焼いている疲れたおばちゃんあれば、行ってパラパラとその焼いているたこ焼きに天かすを散りばめる。
南と北は割愛。
そんな、庶民の味方、縁の下の力持ちのような、
天かすのようなモノにワタシハナリタイ。
......
オマージュですから。。。