暇の向こう側 ~暇つぶしてミラクル~

暇つぶしに野原を散歩してたら馬に出会いそれ以降多忙。野草食ったり木の実食べたりイギリス生活お馬さんと一緒。

17世紀レシピ「肉入りミンスパイ」

 

毎年、12月の中旬、

隣の隣の村の古いマナーハウスでのメディーヴァルクリスマスイヴェントに行くのだけど、今年はコロナでキャンセル。ショックだわー。

 

ヒストリカルなマナーハウスのそこにいる人はみな17世紀のコスプレ。

クリスマスツリーなんてまだヘゲレスには存在しない昔のイングランド。

飾りはオレンジにクローブを刺したポマンダーや、ローズマリーやアイヴィーのリース。

クリスマスフィーストの再現や、マーマーズ・プレイがお客さん参加型で行なわれる。そのあと、メデイーヴァルクリスマスキャロルをみんなで歌う。

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↑マーマーズ・プレイ

素人による寸劇で登場人物は場所によって違うらしいけど、大体の筋が、ソードバトルで王様もしくはソルジャーが死んで、ドクターが生き返らせて、生き返ったらソードダンスをする。最後に帽子などをもって観客からおひねりをいただきに回る。というのがお約束。

 

 

ここのマナーハウスのクリスマスイベントは超穴場で、クリスマスのイヴェントなのに全く混んでなくて、マーマーズプレイも一人二役とか当たり前で、そんなに人いないからコロナとかカンケーなくね?とも思うが、やっぱそうはいかぬのか。イベントがキャンセルになって悲しいし、そのせいか、クリスマスの気分がいまいちたかぶらぬ。

 

 

去年、

ここのカフェで食べた17世紀のレシピのミンスパイが、まさかの

 

肉入りだった。

 

イギリスに来た頃は、ミンスパイなのにミンス(挽き肉)じゃないことに衝撃だったが、肉が入っているミンスパイは一往復して再び衝撃。

17世紀の乱世のミンスパイは肉入りだったようだ。ポッシュお人たちは肉入りで、プアーなお人たちはビーフスウィト(牛脂)だけで我慢なのか? 筋金入り階級社会だからね。

 

 

去年、レシピをもらって来たので、今年はそこに行けなかった分、その衝撃のミンスパイを家で作ってみよう。

 

コレがレシピだが、


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大まかにフォローして、細かいことは気にせずアレンジ。

 

ラムは食べないので、牛挽肉で代用。その他諸々のややこしく書かれているものは、先日作ったミンスミートを使う。細々したものはすでにこのミンスミートに入っておるのじゃ。クリスマス季節、ミンスミート万能説。

 

炒めた挽肉とミンスミートを混ぜ混ぜ。


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追いスパイス、ナツメグ、シナモン、クローブ、ジンジャーすりおろし。

ローズウオーターなどという洒落たものはないので、パス。


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出来たどーー。
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17世紀ぽく、ピューターのトレーに並べてみたのだが、やっぱラップを下に敷いちゃうあたり、21世紀の人だな。ワタシは。

 

 

 

お味は、甘過ぎず、そんなに肉肉しくもない。絶妙なドライフルーツの甘さとお肉のハーモニー。セイボリー好きで、甘ったるいの苦手てな方には喜ばれること間違いなし。ふぉざちゃんと娘ちゃんは好きだぜ、この味。

 

 

17世紀のミンスパイ是非おためしあれ。

 

ちなみに17世紀のイギリスは

チューダー朝からステュアート朝へ、

ピューリタン革命からのクロムウェルさんの議会派が力をつけ王政廃止。英国唯一の共和政をしき独裁政治になるもクロムウェルさんインフルエンザで死後、息子さんがポンコツだったために、ここぞとばかりに王政復古。ペスト大流行、ロンドン大火、内戦続きなのにオランダとも3回も戦争。その他もろもろの戦。。。みたいな乱世も乱世。バトルの世。この世紀は戦争がなかったのはたったの四年間だけだそうだ。エグいなあ。もう。

 

そんなこと思いながら肉入りミンスパイを食べるとこれまた一層味わい深い。クロムウェルさんも食べたかな?コレ。とか。

日本の戦国時代の武将も食べたという虎屋の羊羹的なお菓子かな。

 

 

 

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