怒涛の
一週間だった。
月曜日、
ハッティの馬パスポート申請。これでハッティも一人前の馬となるのだ。先週マイクロチップを埋めたので、あとはペーパーワーク。
書類に馬の種類、色、生年月日、性別、名前を書き込む。
馬の色の項目はブラウン、ブラック、グレイ、チェスナットなどなど、16色プラスその他の色の17色。ハッティのような白黒はpiebaldと言うらしい。
ハッティの本名 Hattlington (ハットリングトン) でレジスターした。
マイクロチップなるハイテクノロジーを駆使しているので全てこれでOKと思いきや、白黒の模様などの馬の特徴は手描きなのだ。馬の絵のテンプレートに顎の下や唇の色、つむじの位置、古キズ、マイクロチップの位置など汲まなくチェックして馬獣医さんが描きこむ。
案外アナログ。
あとは、オーナーであるうちのベジの人のサインと諸々。
ついでに
ゲルデイングの一週間検診もしてもらう。少し血液が落ちて脚に付いているので、そのことを告げると、馬獣医さんが言うには、そのうち血は止まるだろうと。足にノミがいるから足をじたんだ踏むようにしているのでその反動で血が出ているとのこと。
足にノミ除去のお薬をかける。
術後の経過も良好だし、ハッティの馬のパスポートもできたし、これでどこに出しても恥ずかしくない立派な馬になったのだよ。馬のおじさんのフィールドからのスター誕生っ!出世頭だわ。こーゆーのって成り上がりっていうのかなヨロシクっ。
とか、ハッピー気分でウキウキしてた。
からの、
からの、
水曜日、
ハッティの様子がおかしいのだ。
息が上がっているようで、鼻息も荒くフガフガと呼吸をしている。熱を計ってもらったらなんと、お熱ありの39·5℃。下痢ぎみ。傷口も腫れている。なんかぐったりしている。
ウソやんっ。うそうそ、なんでまたうちの子がっ。神様、なんでーーーっ?なんでーーー?
ふぉざちゃん、手足が震えて立っていられなかった。ベイビーのことが脳裏によぎった。気が遠退いて行くと同時に、この馬獣医、やっぱヤブ医者じゃねーの?と、そのことが気を正気にさせた。
ハッティのちょっと前にゲルデイングをしたマーティンも腫れているらしい。やっぱヤブなんちゃうん?
馬獣医も(もう、"さん"なしの呼び捨て)姐さんもみんなして、
傷口からばい菌が入ったのだろう。ゲルデイングの後によくあることだからね、心配ないよ。と言う。そんなに言うならそうかもしれん。けど、心配。
抗生物質のお薬を餌に混ぜて5日間続けて投与することになる。
その日、一日中、ハッティと一緒にステイブルにいて、泣きながらナデナデしていた。
お薬が効いてきて、一貫して食欲もあるし、熱も下がってきた。
お熱下がったどー。チラ見。
心配はいらないと姐さんやエミリーに何回も何回も言われたけれど、涙ぐむふぉざちゃん。あまりに心配で心配で思考回路が飛んで、その日のことはあんま覚えてなくて、スマホをどこかに紛失してしまった。多分、というか絶対、牧場のどこかに置き忘れているのだろうと、その心配度数はハッティ>スマホ。案の定、次の日にステイブルの棚の上にあった。無事発見。床に落としてなくて良かったよ。床だったら馬に踏まれて壊れてたかも。
お薬2日目から熱も平常に戻って、マブダチのマーフィーとじゃれ合ったりしているハッティ。そんなにじゃれあって大丈夫なの?ハッティ。
お薬3日目、食欲もあり、いつもの普通のハッティ。もう大丈夫なの?もう治ったの?傷口はまだ少し腫れてる。お願い治って。
今日でお薬4日目、ハッティは食欲もあるし、もう大丈夫そう。良かった。本当に良かったよ。腫れも半分以上引いた。
お薬も明日一日を残すのみ。
明日は、イースターサンデーなので牧場にホットクロスバンズを持っていこう。
イースターの復活祭。ハッティの快気祝い。
今からホットクロスバンズ作り。
娘ちゃんはレモンドリズルケーキとイースターカップケーキを作っている。
ハッティの具合が良くなってきて、やっと、料理とかちゃんとする気になったわ。
明日のエッグハントの準備。エッグの中にミニエッグ。子供たちエッグカプセル開けたときに絶対落とすから、折り紙で包む。
明日の出番を待つスイーツたち。
あ~疲れた。