義理両親の
おうちのガーデンは溜め息が出るほど美しい。
ザ・イングリッシュガーデン
イギリス人のガーデニング好きは有名で、うちの義理母ももれなくそのひとり。彼女のガーデニングの腕は素晴らしい。
キレイに植えられてケアもされている植物も美しいが、ところどこにおいてあるガーデンオーナメントがカッコイイ。センスがいいんだな。これがまた。
アンティークに精通している義理両親様はインテリアもアーツアンドクラフトで統一されていて甘ったるいアンティーク趣味じゃなくて、どれをとってもカックイイ。
テイストは金では買えぬ。
その日は義理父はアンティークフェアで最近買った腹話術人形を修理していた。
腹話術師になるつもりなのか。。。
話は庭へ戻る。
どうやったらこんなにオシャレに綺麗に庭をつくれるのだろうか。
義理母は「株分けしてあげるからもっておかえり」といつも言ってくれて、もう何種類かの植物を分けてもらって庭に植えたけど、同じようにはならぬのじゃ。
見習いたいけど、どこから始めたらいいかもわからぬし、どこをどうやって何を植えたらいいかもわからぬ。
わが家に帰ってきて、雑い庭を眺める。
よし、イングリッシュガーデン造ってみるか。
とりま、伸び放題伸びた芝を刈る。
エッジが重要。義理母のガーデンのようにシャキッと綺麗に刈込もうと、エッジにはガーデンバサミを使う。
が、
このガーデンバサミが使い物にならんのじゃ。切れぬ。
"バカとハサミは使いよう"とよくばあちゃんに言われたけれど、このガーデンバサミ、どんな天才が使っても切れぬと思う。そういう絶望的な物は世の中にはあるし、絶望的な人も世の中にはいるのだ。
見て見てー、この庭、野生のゴボウがわらわらと元気に育ってるよー♪ムフフ♥
つーか、野生のゴボウが植わっている時点でイングリッシュガーデンは無理でしょ。と絶望の淵に佇むも、
あたいの目指すところはそれじゃない。
と割と早い時点で義理母のようなイングリッシュガーデンはサクサクあきらめ、わが道を征く。絶望の淵に立ったなら素直に後退りをしよう。案外そこには絶望を回避する簡単に降りれる階段があったりするんだよ。
そうなんすよ。野生のゴボウの種がワラワラと発芽してね、そこら中ゴボウだらけなんすよー。
キャーーーっ♥ウレシイ悲鳴。コレコレ、こんなふうにしたかった。
ゴボウの楽園。もう、ゴボウ園って呼んで。
パンジーを植えた時、土にゴボウの種が混ざっていたのか、パンジーと野生のゴボウのコラボとなる。
家の中のアボカドの鉢にもゴボウがっ。
野生のゴボウの種、恐るべし。発芽率100%じゃね?
2年前にあぜ道から抜き取ってきて植えたヨモギが元気に育ってるし、雑草大あざみも超でかくなったどー。
ビートルートはトウが立ってもうすぐお花が咲きそうだ。どんな花が咲くのだろう。
トウの立ったビートルートとローズマリーのコラボ。
楽しいなあ。
なんやかんや、雑でも楽しいわが庭。この雑い庭が案外好きかも。
写真撮影の時は、ちょいと小物でイングリッシュおしゃんな感じを出してみた。この小賢しさよ。
イングリッシュガーデンはあたいの憧れの庭。
けれど、
憧れは憧れのままでよろしい。