読書の秋だ。
牧場でひと仕事終えたあとに、馬小屋で本を読もうかな。
昔の偉人は馬小屋で勉強や読書をしたものだ。もっと言うとね、超絶神の人、聖☆おにいさんのロン毛の方は馬小屋でお産まれになられてるからね。馬小屋は神聖な場所なのだよ。
いつぞや、
日本のブックオフで古い本を何冊か買ったっけ。今日、馬小屋で読むためにその中から抜粋されたのは、
「白痴」
ドストエフスキーどすえ〜〜。
昭和40年代の岩波文庫
名前がドストエーフスキイとなっているのが時代を感じる。
ドストエフスキーか、ドストエーフスキイか。
ボジョレー・ヌーボーか、ボージョレ・ヌーヴォーか。
諸事情により4巻から読み始めよう、馬小屋で。
ムハムハ
ムハムハムハムハ
バリバリ、ムハムハムハムハムハムハムハムハバリバリ
プシュ〜〜〜〜〜〜(←おなら)
....
.....
うるさぁぁーーーーい!!
ハッティさんの干し草をはむ音が邪魔して全然入ってこん。しかも屁こきやがった。
くっさーーーー。
無理。
無理っす。
あ"ーーーっ、餌じゃないよ。食べないでーーー。
気を取り直してもう一度本を捲る。
おや?なんだこの線引きは?
前の持ち主がここが大事なところと思ったのか、または、ここがテストにでそうなところなのかよくわからんが、青いボールペンで所々に線を引いているのだ。
ふぉざちゃんはこの本の前主を
「青いボールペンの人」
と呼ぶことにした。
もうね、その線の部分が気になって気になって仕方がない。そこだけ抜粋して読んでしまうじゃないか。
ここにも、ここにも、
ここにも。
なぜにそこに線を引いた?
結構な箇所に線を引いているが、大事なところに線を引いているにしては随分と的外れ。
そして、26ページのこの狂ったように線を引いたページを最後に、この後は線が見当たらない。
どした?青いボールペンの人。大丈夫か?
たぶん、このあたりで挫折したと思われる。この本は4巻なので、1巻2巻3巻とも青いボールペンの人は青線を引きまくっていたのだろうか?
この4巻で完結というのに、なぜもうちょいがんばれなかったのか?
やはりロシア文学最大のディスアドバンテージ、登場人物の名前が難しすぎて覚えづらいので、ついに心が折れたか。
深まる秋の馬小屋でドストエフスキー「白痴」の青いボールペンの人に思いを馳せる。
もはや、彼はこの物語の新たな登場人物。
青いボールペンの人に親近感が湧いてきた。けれど、本に線引きするやつは解せぬ。解せぬのだよ。小説本に線引きダメ、絶対。
そんなラヴアンドヘイトにも似た熱い感情を青いボールペンの人に抱くのであった。
******
そうこうしているあいだに、ご飯の支度の時間になったので、今日の馬小屋での読書終わり〜〜〜〜。
ロビンが鳴くから帰ろっと。
また明日、まったりとした時間を馬小屋で過ごすドスエ〜〜〜。
つーか、白状しますと、
1巻からじゃなくて4巻を読むって、この日はもうはなっから読む気ねえし。ネタでしかねえし。ただただ、青いボールペンの人が気になっただけやし。
ちゃんといちから読みます。
だからゆるしてね、ドストエフスキー。またはドストエーフスキイ。
かんにんドスエ〜〜〜。
今週のお題「読書の秋」