コーヒー&ウォールナッツケーキは、
ビクトリアスポンジ、フルーツケーキと並んで、オールドイングランドを代表する英国3大ケーキだとおもう。
義理母もよくその三種のケーキをよく焼いている。義理母の焼くケーキはどれも美味しい。
けれど、イングリッシュケーキってぶっちゃけ、自分ではあんま作らないなー。
バサバサ、バルキーなイメージがあって。あとバタークリームがなんか昭和すぎて。クリームは絶対に生クリームでなきゃイヤ。
生クリームのケーキであらんずばケーキであらず。
バタークリームだと菓子パン部類にオートマチックにカテゴライズされるのだ。
ケーキと言えば、日本のケーキでしょ。
フレンチ系日本フィルターにかけられた、お砂糖控えめのフレッシュクリームのセンスよくデコられたフルーツとかがゼラチンでピカピカしているような日本のケーキ。日本のケーキ神々しい。繊細で美味い。コンビニのケーキでさえハイクオリティ。
でもそれはふぉざちゃんが日本で生まれ育って食べてきた味だからだと思う。こっちの人が日本のケーキを食べたら甘さがちょっち足りないし、なんだこの空気みたいなスポンジはと思うかも。
と完璧なフォローをかましとこう。
先日、2週間くらい前の話だが、どうやら爺さまの誕生日だったようだ。
爺さまがコーヒー&ウォールナッツケーキが好きだといつか言ってたのを思い出したので、自分では絶対に作らないケーキだけど、爺さまのために、コーヒー&ウォールナッツケーキを焼いてみた。
イングリッシュクッキングレシピはほぼほぼこのお方のこの本で習います。料理研究家のデリア・スミスさんの本。料理研究家という肩書がオフィシャルなのかどうか分からんけど。しっくりくる。
1985年出版。結構古い。
デリアはストーンズのアルバム「レットイットブリード」のジャケット写真のケーキ作った人でも有名。
だがしかし、ヘゲレスのお菓子とかのレシピだが、どれもこれも、砂糖、バターの多さに計量時の手が震える。砂糖の分量半端ない。今回も危険を感じたので砂糖の分量減らした。
サンドイッチティンなる型で2つに分けて焼くのもイングリッシュ式だ。焼きすぎ注意。
冷ましてコーヒークリームを塗る。
サンドイッチ部分にも、
トップにも。
これでもかっ、これでもかっ!!と塗りたくる。
バターの油脂と砂糖の糖分の悪魔の誘惑物体。塗っている最中に脳が溶け出そう。
フィニッシュは
脳みそのようなシェイプのくるみをデコる。
出来たどー。
いやはや、参ったよ。
ごめんなさい。うまいどー。ヘゲレスのケーキ。
英国3大ケーキのひとつだけあって、まいうー。爺さまも喜んでくれたし。
砂糖の量を控えたのにもかかわらず、この狂気的な甘さの中にほんのりと苦みばしったいい男が見え隠れ。コーヒーバタークリームは悪魔の誘惑物体だったぞ。くせになりそう。スポンジ生地とコーヒークリームに使うコーヒーはインスタントコーヒーを使ったほうが美味しいというのも、なんか知らんけどヘゲレスらしいな。と思った。
頭にきーーーんと来る甘さは、昔々その昔は、(今でもだが)イモばーーーっかり食べてたヘゲレス人の楽しみだったのかも。
つか、ジャガイモもデンプン糖質なんだけどー。糖質の量っぱねー。
時代は変わり、食にきょーみのないヘゲレスも飽食時代。この時代にこのケーキの甘さはどうかと思うが。この脳みそ溶解甘いケーキと一緒に頂くティーにもお砂糖3杯とか入れる人結構いたりして、
侘び寂びが分からぬかのお。。。とか思うわけ。
でも、
美味しくいただくならそれでいい。
みんながそれが好きならいいよ。好きにして。
また焼こうっと。
コーヒー&ウォールナッツケーキ。
〜覚書 甘さ控えめふぉざちゃんバージョン〜
*生地*
セルフライジング小麦粉175g、砂糖150g、バター175g、卵3個、くるみ荒みじん50g、BP小さじ1、インスタントコーヒー小さじ2、お湯大さじ1
*コーヒークリーム*
無塩バター150g、粉砂糖200g、インスタントコーヒー小さじ2、お湯大さじ1