ちょうど一年前くらい前に
手塚プロダクション公式チャンネルで期間限定でyoutubeやっていた、このアニメを観ることができて、超嬉しかった。
そして今年もまた、期間限定で全話魅せてくれます。手塚プロダクション太っ腹。
そのアニメとは、
「おにいさまへ...」
原作は少女漫画の金字塔、ベルサイユのばらの池田理代子先生。
監督はアニメ界にドラマチックシーンを作り上げたアニメ監督 出崎統監督。
アニメなのにわざわざ静止画にして、漫画に戻すという、よりドラマチックに盛り上げるスタイルを確立させた監督。
逆光の劇画チックで、鳩、花吹雪、雷などをあしらった静止画。。。とそんな絵柄を思い出したらそれは出崎作品です。さっとすぐ思い浮かぶのが、ベルばら、エースをねらえ、少女漫画以外では、あしたのジョー、ブラックジャックなど。
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主人公の菜々子は憧れの女子校青蘭学園に晴れて入学。そこにはソロリティーという選ばれた者だけが入れるハイソサエティーグループがある。そのグループの一員となることがステイタスとされている。菜々子は無縁だと思っていたその世界に巻き込まれることになるのだが......。
時折流れるハープシコードの調べ。
上流階級、学園物、いじめ、妬み憎しみ、友情、恋、百合系、家庭の事情とか、登場キャラクターの容姿とか言動、行動があまりにも少女漫画の世界なので突っ込みどころは数々あれど、ストーリーがしっかりしているので期待を裏切らない。
宮様、薫の君、サン・ジュスト様、憧れの的の上級生のお姉さま方のキャラ濃い。つーか、みんな全員キャラ濃すぎ。濃ゆすぎる。
ちなみに、薫の君の声優さんはアンパンマンの人。サン・ジュスト様の声優さんはショクパンマン様の人。アンパンマンとショクパンマンが歯の浮くようなセリフを言っている感覚に陥るのも楽しみの一つ。
ワタクシ的には「まり子さん」好きだな。
このアニメ「おにいさまへ...」はフランスでも放送されてたみたいだけど、子供の教育上よろしくないようで打ち切りになったとか。えー、以外や以外。案外遅れてるのね。フランスってば。
今時のアニメアートスタイル、３等身〜5等身のかわいい系アニメになれている若者たちは、この少女漫画アートスタイルの良さ、わっかるかなーー。まつ毛ワッサワサで巻毛グルッグルで、8等身、いや10等身のスタイルの良さ。足、異常に長っ。たまーに驚異の15等身くらいの時もあるけど笑。
昭和生まれの昭和好きにはこのアートスタイルたまりまてん。
これでもか、これでもか、これでもかーーーーー！！！と少女漫画エッセンスをドバドバと注ぎ込んだこれぞ、
これぞ、これこそが、
少女漫画アニメの真骨頂。
池田理代子先生×出崎統監督
「おにいさまへ…」
只今、絶賛期間限定配信中なので観て欲しい。とにかく観て。観て下さい。こんなチャンス、しじみチャンス以外に他にない。
青蘭学園の鐘の音がしばらく耳から離れませーーん。
おにいさま…
涙が、とまりません。
(ヤバ、ちょいと楳図先生入ってもた)
主題歌編曲 原田真二っていうのもなんかなんかビミョーに良い。
