今でこそ、
イギリスでも、インスタントヌードルがスーパーでフツーに売られていてその売り場面積をジワジワと広めて市民権を得てきたけれども、その昔は、インスタントヌードルといえばポットヌードルと、袋物のインスタントパスタしか無かったイギリス。
今日の主役はUKが誇る悪名高きポットヌードルではなく、
PASTA'n'SAUCEというインスタントパスタ。袋麺系
Ready in 5minutes
5分でできると書いてある。
結論から言うと、味はまあまあ良い。洋風でなかなかコクがあってよい。ちょっと小腹が減った時などもってこいだ。
だがしかし、作るのがセルジオメンディー。面倒くさい。
もう一度言う、袋には堂々と5分でできると書いてある。
しかし、そんなの嘘っぱち。
5分だとパスタが固い。アルデンテというツウなものではなく、生。(まあ、ここではアルデンテと言う概念は無いが)
柔らかく食用可にするには10分〜12分もかかるのだ。
しかも、約12分の間、一時も目を離さず鍋に付きっきりでずっとかき混ぜなければならない。
その混ぜ混ぜの腕の動力たるや、火起こしに通じるものがある。水分なかったら火起こるって。www
その上、材料は水オンリーではなく、水とミルクとバター(オプショナル)を要するとかいうとどめ刺し。
イギリスにおけるインスタントの定義って何?
インスタント食品なら、100歩譲って5分までなら待てる。
基本待つだけ。焼きそば系のお湯切りは許せる。
袋麺にしても作業として、サッサと混ぜるとか、調味料入れるとか、それも許容範囲。
それがあーた、付きっきりのかき混ぜ12分ってどうよ。インスタントの定義から外れてるだろうよ。
12分もありゃ、イタリア人なんか余裕で美味いパスタ3品くらい作っちゃうよ。
ウルトラマンなんか4回怪獣を倒しちゃうからね。
と文句を言いつつ作ってみよう。
PASTA'n'SAUCEを鍋にあけて、水250mlミルク100ml バター少々を入れて火にかける。
最初はシャバシャバだが、火にかけて混ぜ混ぜしていくととろみが出てくる。
再々書くが、袋には5分でできると書いてある。この時点で5分。まだまだパスタが固く鍋肌に当たってカンカン言ってます。
絶対に5分じゃ食えたもんじゃねえ。
弱火で混ぜ混ぜし続けると、だんだんもったりしてきます。もったりしてきてたら焦げ付かないよう、混ぜ混ぜの手を緩めてはならぬ。最後まで細心の注意が必要なのだ。
混ぜ続けて約12分、できたどーーー。
あー、腕疲れた。
味はまあまあ美味しいんだよね。この作業で不味かったらちゃぶ台ひっくり返す。
とかいう、
なんだか手間のかかるイギリスのインスタント食品を今夏、お土産に日本に買って帰ろうと思う。
このシリーズ他の味の、チーズ&ブロッコリーもマカロニチーズもまあまあ美味い。