暇の向こう側 ~ジプシーバナーホースのいる暮らし~

イギリスでジプシーバナーと言う美しい馬と暮らしています。馬のお世話の事や木の実や野草を食べたりするカントリーライフブログ

ポニーちゃんの削蹄で指負傷

 

先日、

ハッティさんの削蹄をしてもらいました。

蹄鉄をしたり削蹄をする装蹄師のことを英語では

 

Farrier (ファリアー)といいます。

 

ファは「f」だからね、前歯で下唇をちょいかんでね。リは「r」なのでリって発音する前に小さいゥを思いながら、ファリアーと発音しましょう。

 

 

前回の5月からの5ヶ月ぶりの蹄のお手入れです。

 

前回は初めての削蹄だったにも関わらず、まあまあじっとしてくれたので、今回も大丈夫だろうって思ってました。うちのハッティさんに限って暴れるとかあり得ませんからね。

 

それがきーてちょうだい奥さん、暴れたのよー、うちの子が。前足上げて、ヒヒーーーンって。

 

あ、

馬の嘶きはね、こっちじゃ、ネエーーーーエエイ。だから。ねええーーーいいいいい。ね。だからいいねちょうだいねええーーい。

 

 

温厚なおとなしいハッティさんがいきなり家庭内暴力のバカ息子になったみたいで悲しかった。グスン。

 

うちのベジの人が引き綱を持ってハッティさんを押さえていたのだけど、ソワソワして落ち着きがありません。

いつもならロープを手短に持って下にグイッと引くとおとなしくなるのにハッティさん、どうしたの?さすがに、敵意むき出しの後ろ足で蹴るとかはしなかったけれど、イヤイヤをしてファリアーさんを手こずらさせてしまいました。

 

見かねたふぉざちゃん、だらりと垂れた引き綱ロープを拾い上げたその時、ハッティさんがちょい暴れてロープの持ち方が悪くて、左の薬指を負傷してしまいました。馬力だからね。馬力。ホースパワーだからね、もっと持ち方が悪かったら、例えば手首にロープを巻きつけるとか言語道断。飛ぶよ、手首。

 

不幸中の幸いで、あっ飛んだ。と思った薬指はまだそこにあって、その時はそんなに痛くなくって、どうにかハッティさんも落ち着いてくれて無事に削蹄が終わってアドレナリンが引いていくのと同時に指がじんじんと痛くなってみるみるうちに腫れ上がって次の日、ニューヨークの摩天楼の様に美しいパープル色に染まっていました。

指だけじゃなくで手のひらと手の甲もパープルになっていました。

パープルに染まった手のひらの写真をアップしようかと思いましたがあまりにグロく、また、手のひらの写真から指の指紋を盗んだりする悪党がいると聞いたので貼るのはやめておきます。馬糞の写真は貼っても手のひらの写真は貼るな。それがふぉざちゃんのモットーです。

 


おとなしくってファリアーさんに身を委ねるハッティさん。
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ふぉざちゃん、指を負傷したけど、ハッティさんは悪くない。悪くないよ。絶対に。

 

悪いのはうちのベジの人。

 

なんと、なんと

引き綱ロープをフックする位置を間違えていたのです。

ヘッドカラーの顎下のリングにロープをフックなのに、口横の金具にフックしているんです。

基本中の基本。初歩的間違いー。勘弁してよ。もーーー。

 

これじゃあ言う事を聞いてくれない訳だ。人間で例えると、ウエストベルトを間違って太ももにつけてしまったとか、ズボンの片方に足を二本入れてしまったとか、そんなどうもしっくりこない感じだったに違いない。いつもと違って気持ち悪かったね。ごめんよ。ハッティさん。

 

今回切った蹄。


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お約束の超臭い匂い。缶詰にしてあなたにもお届けしたい。超ド匂いフェチのための新しいビジネスってどうよ。なんなら馬糞も詰めちゃうぞ。(笑)

 

 

6日経った今、指はだいぶ治ってきたけど、

ちょい触っただけでも激痛だった左の薬指。その指に触れないように気をつけていたら、日々の生活にはあんまり支障はなかったのだけど、頻繁によくこの指を使う時が判明しました。

 

それは、髪の毛を束ねる時。無意識に束ねるものだからヘアゴムの圧が薬指にかかって、毎回毎回、激痛がはしる。不意打ちなので、脳がなかなか学習しないらしい。

 

それはそうと、

 

うちのベジの人には今回の事はしっかり学習して欲しいと思った秋の日でございました。

 

 

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