今週のお題「紅葉」
モミジと読むか、コウヨウと読むかによって思いは違ってくる。
イギリス生活が長いせいなのか、「紅葉」をコウヨウと読んだ。こちらでは、すくなとも私が住んでいるエリアの森などでは固有名詞の紅葉(モミジ)が目に入らないからだと思う。うちの近くの森では見たことがない。生活環境がわたしからモミジを遠ざける。
こちらでは紅葉(モミジ)は、ジャパニーズメイプルといって、ガーデンツリーとして人気だ。結構なお値段で売っている。ガーデニングが好きなポッシュなお家には必ずと言っていいほど植えてある。日本のそれとはちょっと違う趣があるのだ。
私にとって紅葉(コウヨウ)は
「琵琶湖温泉ホテル紅葉」 だろう。
関西エリアの方なら絶対に知っていると思う、あのコマーシャルソング。
爽やかなメロディーから始まり、後半の劇的な転調、そしてクライマックスはこぶしのきいたド演歌。ヤングでポップソングのようだけど、後半のシニアを意識した演歌。すべての客層を網羅しているこの曲、マジ神曲。
一度耳にすると忘れない。こちらに住んで、もうかれこれ20年が経つというのにがっつり憶えている。
このコマーシャルのおかげで、
そこに行ったこと無いけど、行ったことあるような、それが良いのか悪いのかわからないが、すごく親しみがあった。そんな、琵琶湖温泉ホテル紅葉。
ちょっとググってみると、
2013年に閉館。
ノオオーーーーーオオオ!!!! (T_T)
コマーシャルソングのように、あれもこれもと盛りすぎたのか。
今はもう、ホテルの建物自体も解体されているようだ。
なんとなくそんな予感はしていたが、またひとつ、よき昭和が消えた。
もうあのコマーシャルはテレビで流れてないと思うと悲しい………。
ならば、
ならば、わたしが歌おうっ!!
♫びわ湖お〜んせええ〜ん〜〜〜〜、タッタラッタ タララララン、ホテル紅葉うう〜〜〜♫
こぶしをきかせて、小声で歌いながら歩くイギリスのとある田舎の小道。
燃えるような紅いモミジではなし、琵琶湖温泉でもないけれど、紅葉がきれいだな。