それは
8月28日のこと。
広い方のフィールドに、ひまわりが、ぽっと生えていた。
これは絶対にひまわりだ。
芽、葉の形状、葉の付き方を小学校の時に観察したお陰で花が咲いていなくともそれが「ひまわり」だと分かる。
なぜ、
こんなところに生えて来たのか。民家のバードフィーダーのひまわりの種を鳥が落としてしまったか、もしくはリス君が種を隠した場所を忘れてしまったのか。
リスは隠した餌の場所を60%忘れるらしい。買いだめした物を忘れてまた同じ物を買ってしまうアタシはリス君。
もう夏も終わりだというのにまだこんなに小さくて、今から花を咲かせることはできるのだろうか。
その日からそのひまわり観察が始まった。「ひまわり見守りたい」なんか地域おこしの協力隊みたい。
9月13日
9月16日
9月18日 もうすぐ咲きそう。
9月22日 見事に開花。
広いフィールドにポツンとひまわり一輪。
どんだけポツンと一輪かと言うと、
↓
マジぽつん。
ボッチひまわり。
太陽と秋の青空独り占め。
ボッチもなかなか良いものだ。と、ひまわりは言っている。と思う。
鳥ちゃんの落とし物。
リス君の忘れ物。
夏の忘れ物。
開花して5日目、
ハッティさんがトコトコやって来た。
ハッティさん、ひまわりが気になるらしい。食べれるかどうか検討中。
食べれないとわかったのか、鼻で根本をグイングインっ。
グインっグインっ
ひまわりが音に反応する花のおもちゃみたいになってるー。
ああ、、やめてーー、、、
ひまわりが折れちゃうー。
あああ、、、、
ボキっ。
ひまわり折れた。
あ"あ"〜〜〜
せめてもの供養に、
家に持って帰って飾る。
どこかのおうちのお庭のバードフィーダーのひまわりの種が、鳥ちゃんかリス君によってハッティさんのフィールドに落とされて発芽して花を咲かせて、フィールドでボッチだったけど、ハッティさんに摘まれて、ふぉざちゃんのお家にやって来ました。
長旅お疲れ様。