実は、先週、
馬のハッティとベイビーはお引越しをした。
お引越しといっても、プチね。プチお引越し。
同じ牧場の敷地内の反対側にハッティとベイビーを移動させて、しばらく隔離。
レッドワームがいたので、ほかの馬に移さないように。その反対もしかり。一番の心配のレスキュー子馬からの感染を未然に防ぐためにハッティとベイビーを移動させたのだ。
ここなら、レスキュー子馬が出入りするヤードに接していないので、新たに悪い虫をもらうこともない。
だが、ここにはマンホールくらいの大きさで深さ1メートルくらいの穴があるので、まずその穴を埋める。
こんなデカイシャベル持ったことねーよ。箸より重いもの持ったことのねぇ貴族なのにようっ!
それから、公共の道路に近いので、散歩の人が餌をやらないように柵にサインを貼る。
塩分補給ができるように、ピンクヒマラヤンロックソルトをくくりつける。
すっかり寒さが増してきた今日この頃。
基本的にこのタイプの馬は寒さに強いので、放牧でもラグ(馬のジャケット)はいらないけれどハッティはワームがいて下痢だったし、(もう治ったよー♪) 最近痩せ気味なので、姐さんが親切にハッティにラグを貸してくれた。ベイビーにはすでに着せてあるので、ハッティにも。と貸してくれたのだと思う。
先週から、冷たいみぞれ混じりの雨が降って、ラグを着せてもらってよかったわー。と安心した。で、次の日チェックしたら、
借りていたハッティのラグが一応防水なんだけど古いのでパデイングの中まで雨がしみて少し濡れていた。
大事をとって、雨がしみないラグに変えてもらった。
人の手を加えるとそれに随順して新たな問題が増える。
おおっ、このラグはベイビーが一度貸してもらって着てみて、大きかったやつだ。ハッティにはピッタリだね。
ゼロ歳から、広大な馬のおじさんのフィールドで半野生で育ってきたベイビーとハッティ。寒いと自然に冬毛が伸びて自前のコートを着るんだけど、ラグを着ちゃったら温かいけど今年は自前の冬毛が伸びないね。
時折、キリリとして遠くを見つめるようなハッティのブルーの瞳の中には、そこには危険があって、その先どうなるかわからないけれど、その瞬間、その日一日一日を生きて、広大なフィールドを自由に駆け巡り、寒ければツリートンネルや木々の茂みに隠れて暖を取ったりしてほかの馬たちと過ごした、生まれ故郷の馬のおじさんのフィールドを思い出しているようで、そう思うと、
なんだか胸が痛い。
今夜も寒くなりそうだ。