去年の秋、
瀕死の薔薇、ヨークとランカスター(正式な名ではない勝手に名を付けた)をレスキューするべく、鉢植えにして、子馬のベイビーの忘れ形見の馬糞土をパラパラとふりかけ、日の当たるところを追っかけては置く場所を移動させながら寒い冬を越した。ふぉざちゃんにしては、割とお世話をしたほう。
そのかいあって、枝だけだったのに新芽や葉っぱが出てきて、蕾も出てきて復活順調。
が、
ヤバい。
6月に入って
蕾ができたものの葉っぱが黒くなってハラハラと枯れてきた。ランカスター殿については、蕾がせっかく付いたのに咲くことなく腐って落ちた。けれど、ニョキニョキ新芽が出てきている。まだ大丈夫そう。
ヨーク殿は葉が黒くなってかれ落ちてきてるけど、結構な蕾が5つほどかれ落ちることなく付いている。
どうか開花しておくれ。
おお、
蕾がぷっくりなってきた。純白なヨーク家の白薔薇をさかせておくれ。ベイべーっ。
ヨーク殿、御開花っ!
♫ファンファーレ♫
げっ、
うそやん。
赤?(実際ピンク) ヨーク殿なのに??
貴方様は、ランカスター殿だったの??
えーーー、マジーーーーっ。どこでどう間違ったのか、
これってこれって、
産婦人科で産まれた赤ちゃん取り違えて成人するまでわからなかったという悲劇に匹敵するショック。オーマイガー、オーマイガー。
見よ、2月の頃の写真を。
グレーの鉢がヨークで黒の鉢がランカスターとなっておるではないか。つーことは初歩的ミステイク。
今まで、ヨーク殿をランカスター殿と、ランカスター殿をヨーク殿と間違って呼びお仕え申したわけだ。なんたる愚行。
とりあえず、新しいラベルを作ろう。今度は
間違えない。
赤薔薇がランカスター、白薔薇がヨーク。
「ヨーク殿、ランカスター殿に負けてはなりませぬぞ。お気張りくださいまし」
「うぬ」
と、白薔薇も意地をみせたのか、小さな蕾がまた出てきた。
その小さな蕾にアブラムシがびっしり。デコピンするように指でピシっとはたいたった。
(こーゆーのがイケない。多分)
チャージっ。ひるむなーー。王の首をとれーーっって感じで、アブラムシは敵兵士。
王様を守るのじゃー。アブラムシをやっつけろーっ!って感じで、てんとう虫はデフェンス。
これが世に言う、薔薇戦争なのである。
(ふぉざちゃんの庭の世)
テストにでるから覚えとくように。
で、
白薔薇と赤薔薇を育てるふぉざちゃん、気分はキングメーカー、リチャード・ネヴィル。
てかっ。