おさらい。
なぜに野生のごぼうにこんなにも熱くなっているのか?
まず、ここイギリスの片田舎ではごぼうが買えない。スーパーで売っていない。というディスアドバンテージなバックグラウンドであること。そこんとよろ〜。なので、ごぼうなるもの、英在住のふぉざちゃんにすれば、メディーヴァル時代のスパイスに匹敵するのである。
去年、フィールドで野生のごぼう(バードック)を見つけて、フツーのごぼうとして食べれることを発見。
「ご、ごぼうが、た、ただで食えるっ!」
と野生のごぼうの周りで狂喜乱舞したいのをぐっとこらえて、人目をしのんでごぼうを掘っていたいが、なぜに人目をしのんでかと言うと、野生のごぼうピッキングと言うのは、おしゃんなカゴをさげて小道のブラックベリーを摘むのとはワケが違う。野生のごぼうを掘るという事は、スコップを片手に硬い土を掘る、本当にそれは固く、ヤワなスコップだと柄のところがもげるほどにそれはそれは過酷なぷち土木工事なのだ。パブリックな場所で血眼でバードック(ごぼう)なる雑草(イギリス人にすれば)を掘り起こすアジア人ときたら、ヤバ味。また通報されかねない。
そんなことになったらヤバい。でも、ごぼう掘りたい。食いたい。ただで。
なので、
今年の春に、野生のごぼうの苗をフィールドから採ってきて庭に植えたり、また、野生のごぼうの種を庭のそこらじゅうに蒔いて育てて心置きなく家の庭でごぼうが掘れるように、
「野生のごぼうで庭を埋め尽くす計画」
を樹立したのである。
そして4、5ヶ月が経った。前回の記事に書いたように、ごぼうはすくすくワサワサと育ち、その計画は大成功を収めたのである。
前置きが長くなったが、
今回は、野生のごぼうお祭りが最高潮に達する野生のごぼうをふんだんに使ってのお料理編。
ごぼうといえば、
ごぼう界のお約束「きんぴらごぼう」だろう。
美味い。美味いに決まっている。
「炊き込みご飯」もつくるど。
ごぼうをいっぱい入れてやる。
もう、入っている物のパーセンテージから言うと「鶏ごぼうキノコご飯」と言っても良いだろう。
キノコはフィールドに生えている、たぶん食用だと思われる、
これとか、
これとか
で作ってみたかったけど、素人がフィールドのキノコなんか食べちゃ命の保証がないので、
モリソンズでウッドランドマッシュルームを売っていたのでそっちにした。89pで命の保証ができるなら断然こっちでしょ。
出来たどーーー。
ごめん。お茶碗の位置がお味噌と逆だわ。ちょっとづつ忘れてゆく日本のしきたり。でも美味しかったからゆるちて。
まじ美味いし。2日間娘ちゃんと食べたけど、一週間続けて食べれるかも。娘ちゃん、激しく同意。
細めの枝根っこごぼうは、牛ひき肉と
肉ごぼうを作る。
牛の薄切りがなく、ひき肉なんだけど、お味はもう料亭の味。何よりもこのごぼうの和らいことったらないわ。高級食材じゃないの?これって。
本当に美味しかった。久々のごぼう三昧。
大体の味付けは、醤油、砂糖、だしの素、あれば酒とかみりんの味付け。これって最強だわ。アクセントにごま油とか最強も最強。
あと、タダっちゅ~のが一番の美味しさの秘訣かもしれん。
なんと幸せなことだろう。タダでこんなにも美味しいごぼうが食べれるなんて。
このシアワセをあなたにも分けてあげたい。
まだまだワサワサと庭に生えている野生のごぼう。もうしばらくごぼうが楽しめると思うとニマニマが止まらない。。。
次回は天ぷらでも作ろっかなー。